本ガイドラインを読む上での注意事項/CDCガイドライン(CRBSI)

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 2009年、米国疾病対策センター(CDC)と医療感染対策実施諮問委員会(HICPAC)はガイドライン作成・実施における最新の進歩をそのガイドライン策定プロセスに組み込んだ(http://www.cdc.gov/hicpac/guidelineMethod/guidelineMethod.html)。新たな方法でCDCとHICPACは、そのガイドラインの妥当性と有用性の向上を図るとともに、感染予防・管理領域のガイドライン策定における新たな課題にも対応している。しかし、『血管内留置カテーテル由来感染の予防のためのガイドライン』は策定方法の改定前に導入されているため、2009年以前のガイドラインに採用されていた策定方法を反映している。今後の改訂は最新の策定方法で行われる。

 本ガイドラインは、血管内留置カテーテルの挿入を行う医療従事者、そして、病院・外来・在宅医療環境における感染症のサーベイランスや管理を行う者を対象として策定されている。作成は、救命医療内科、感染症、医療感染管理、外科、麻酔科、インターベンショナルラジオロジー、呼吸器内科、小児内科、看護の各専門団体の代表者で構成される作業グループにより行われた。作業グループは集中治療医学会(SCCM)が主導し、米国感染症学会(IDSA)、米国医療疫学学会(SHEA)、外科感染症学会(SIS)、米国胸部医師会(ACCP)、米国胸部学会(ATS)、米国集中治療麻酔専門医学会(ASCCA)、感染管理・疫学専門家協会(APIC)、輸液看護協会(INS)、腫瘍看護協会(ONS)、米国静脈経腸栄養学会(ASPEN)、インターベンショナルラジオロジー学会(SIR)、米国小児学会(AAP)、小児感染症学会(PIDS)、米国疾病対策センター(CDC)の医療感染対策実施諮問委員会(HICPAC)が協力した。本ガイドラインは2002年公表の『血管内留置カテーテル由来感染の予防のためのガイドライン』と差し替えることを目的とし、血管内留置カテーテル由来感染の予防に関するエビデンスに基づく勧告を示すことを意図するものである。

重点分野として、
1)カテーテルの挿入・維持管理を行う医療従事者の教育・訓練、
2)中心静脈カテーテル挿入時のマキシマル・バリアプリコーションの使用、
3)皮膚消毒のための>0.5%クロルヘキシジンアルコール製剤の使用、
4)感染予防策としての中心静脈カテーテルのルーチン交換の回避、
5)上記項目(教育・訓練、マキシマル・バリアプリコーション、
皮膚消毒のための>0.5%クロルヘキシジンアルコール製剤の使用)の徹底にもかかわらず感染率が低下しない場合の抗菌物質/抗菌薬含浸の短期中心静脈カテーテルおよびクロルヘキシジン含浸のスポンジドレッシングの使用について取り上げている。さらに、"バンドル戦略"(諸対策の一体的な実施)による業務改善や、医療の質の保証と業務改善のベンチマークとしてのバンドルの全構成要素の遵守率の記録・報告にも重点を置いている。

 CDCとHICPACが発行した従前のガイドラインのように、各勧告は、既存の科学データ、理論的根拠、適用性、経済的影響に基づいて分類している。本ガイドラインでの勧告分類法は以下の通りである。

カテゴリーIA

実施を強く勧告。
十分に設計された実験研究、臨床研究または疫学研究で強く裏付けられている。

カテゴリーIB

実施を強く勧告。
一部の実験研究、臨床研究または疫学研究と、強い理論的根拠で裏付けられている。あるいは限定的なエビデンスにより裏付けられている、一般的に容認されている行為(例:無菌操作)。

カテゴリーIC

州または連邦の法規または基準によって要求されている。

カテゴリーII

実施を提案。臨床研究もしくは疫学研究または理論的根拠で示唆されている。

未解決問題

有効性に関する十分なエビデンスやコンセンサスが存在しない未解決問題を示す。

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『血管内留置カテーテル由来感染の予防のためのCDCガイドライン 2011』

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